不眠症には色々と原因があります。
ストレスが多い場合、不規則な生活が続いている場合、夜の長時間スマホが習慣になっている場合……。
それと女性に意外と多いのが冷えによる不眠です。
冬場は特に足元が冷たくて眠れないという方も多いのでは?
湯たんぽを使ったり、靴下を2枚履いたりと、色々試してはみるけど今度はかえって熱くなりすぎてしまい、夜中に目が覚めたりね。
全く持って難しいもんです。
だけど結構簡単な方法でこの状態を改善できる可能性があります。
お金もかからないので、冷えによる不眠に悩んでいる方はぜひ試してみてはどうでしょうか?
その方法とはズバリ、ツボ押しだ!
富山医科薬科大学(現富山大学医学部)による面白い調査結果があります。
それは何かといいますと、ツボ刺激によって不眠症状が改善するか?というもの。
結果は、見事に改善傾向が見られちゃいました!
ツボ刺激・タッチングを施行した日は、施行しなかった日に比べ睡眠時間においては平均89分の延長が見られた。熟眠感ではスケール上平均1.6点の上昇が見られた。気分の変化については、フェイススケールにおいて4.3点の上昇がみられ、3項目全てにおいて効果が認められた。
スゴイですね!ツボ押し。
今回のツボ押しで注目すべきは、冷えのある患者には押すツボを追加したこと。
就寝前に安眠導入の目的で、神門と百会を押すのに加えて、冷え性の方には「足三里」と「曲池」というツボも押したんだそうです。
ひとりの患者に延べ3日間行い、翌日の睡眠について①睡眠時間、②熟眠感、③気分の変化についてアンケート調査を行ったところ……。
先の結果となりました。
89分の睡眠時間の延長ってすごいですねぇ。
ちなみにフェイススケールってのは6段階で評価してもらう方法。
こちらも4.3と物凄く改善しています。
今回の実験では対象患者数が4人と少数であることと、プラセボとの比較試験などは行われていませんが、それでも大いに注目すべき結果だと思います。
ツボ押しにより、精神的な安心感が得られ、睡眠にも良い影響が及ぶ可能性があります。
繰り返しになりますが、お金も手間もかからないので試してみて損はないでしょう。
具体的なツボの場所は?
神門
手首の手のひら側で、小指寄りの場所になります。
ちょうど手首を返すと、折り曲がるシワがあると思います。
その線上の、真ん中よりもやや小指側と覚えておけばよいでしょう。
不眠以外にも、便秘にも効くって評判のツボ。
そういえば、最近は腸内環境と精神の安定には大きな関わりがあるともいわれていますね。
百会
これも有名なツボですね。
いわゆる頭のてっぺんに位置するツボです。
ストレスを緩和したり、自律神経の働きを整えると言われています。
場所は、頭のてっぺん。
左右の耳から真っ直ぐに線を引いて、ちょうどてっぺんに凹んだところがないでしょうか。
ここが百会。
二日酔いとか抜け毛にも良いとされていますので、頭髪が薄くなってきた人はまさに一石二鳥のツボですよ!笑
足三里
ここからは冷えによる不眠にお悩みの方に押していただきたいツボです。
膝の皿があると思います。そこから指4本分ほど下の真ん中よりもやや外側を探ってみてください。
ちょっと窪んでいるところが発見できると思います。
そこが足三里。
親指でギュッと強めに刺激してあげましょう。
全身の血行を良くして、身体の疲れをとってくれるツボとして知られています。
足の冷えには特におすすめですよ。
曲池
最後に曲池です。
ここも冷え性に効くと言われているツボですね。
場所は簡単。
腕を曲げてできた外側の皺の一番端っこの部分です。
ぐりぐりっと刺激してあげればOK。
実にたくさんの効能があるツボとして知られており、冷えに加えて腕の疲れやひじの痛み、また歯の痛みにまで効くと言われています。
指先の冷えなんかには特に効果がありそうですね。
実際に押してみた!
結構、疑り深いところのある僕ですが、実際にやってみたら確かに効果を体感しました。
調査結果であるように熟睡度が上がったのもそうですが、寝つきもよくなりましたね。
ツボを押していると心が落ち着いてきて、自然と眠りに落ちてくれるような感じ。
特に神門と曲池はそのままベッドに寝ながらの体勢で刺激できますので、夜中に目が覚めた時なんかも押しちゃってます。
すると時間をかけずに再度眠りに入れるような気がします。
科学的根拠についてはまだまだ乏しいのが現状のツボ刺激ですが、個人的には効果を実感していますので続けていきたいですね。
まとめ
・寝る前のツボ押しが熟睡度を高める可能性!
・冷え性の人に良いツボは足三里と曲池だ!
お手軽なツボ押しが睡眠の改善に大きく寄与する可能性があります。
ツボへの刺激によって副交感神経が優位になるという報告もありますので、まさに睡眠前こそツボを押すべし!ですね。
リラックス神経である副交感神経を、お手軽に活発化させて質の良い睡眠をとりましょう。
ぜひ試してみてください。