睡眠の質を大きく低下させるものとして代表的なものがイビキです。
僕も子供の頃はスヤスヤとおとなしく眠る子供だったんですが、大人になってからイビキが出てきました。
どうやら口蓋垂、いわゆるのどちんこがめちゃくちゃ長いみたいなんですよ。
口を開けてもずっと唇に3分の1くらいはくっついたまま。。
風邪を引いてお医者さんに行っても、「お、なげえなぁ」ってビックリされることがしばしばあるくらい。
感心されてもなあって感じなのです。
ちょん切る手術もあるみたいなんですが、体験者の方のサイトを見ててもめっちゃ痛そうだし……。
ちょっと気楽にはできない感じですね。
もっと手軽にイビキ予防ってできないもんでしょうか。
そもそもイビキとは?
イビキは気道がふさがれることで起こります。
肥満の人がイビキをかくことが多いのはこのためですね。
太ることで気道が狭くなりますので。
また仰向けに寝ると舌の付け根が重力によって垂れ下がります。
これも気道を塞いでしまう原因となります。
多少のイビキならまぁまぁって感じなんですが、これが悪化すると呼吸自体が止まっちゃうケースも出てきます。
いわゆる睡眠時無呼吸症候群ってやつです。
一旦、無呼吸になって再度呼吸を始めるときに脳が覚醒することが分かっています。
深い眠りに入れないため、当然、身体の疲れも脳の疲れもとれません。
翌日にもだるさが残って、集中力が低下したり、猛烈な眠気が生じたりと。
それだけじゃないんです。
イビキは様々な疾病リスクをものすごく高めちゃうのです。
睡眠時無呼吸を有する患者は,一般人口と比較して,高血圧が約2倍,虚血性心疾患が約3倍,脳血管疾患が3〜5倍の頻度で合併すると報告されている.米国のデータでは,睡眠1時間あたり20回以上無呼吸がある患者をそのまま放置すると,9年後には10人のうち4人は心臓病・脳血管障害などで亡くなっていたという衝撃的な報告がある。
ここまでくると完全に治療が必要な「病気」ですよね。
治療には外科的な手術もありますが、仕事をしていると支障も来しますし、できれば痛い思いもしたくない。
他の方法で治るもんならまずは試してみたいところです。
イビキの治し方の色々について
手術以外にもイビキの改善方法はいくつかあります。
ここでは代表的なものについて紹介したいと思います。
痩せる
皆さんご存知でしょうが、一応。。
痩せるっていうのはかなり大きいです。
先ほども言ったように、太っていると気道が狭くなりますので、痩せることによってイビキが改善したという方は多いです。
逆のパターンもあるあるですね。
今までイビキをかかなかったのに、太ってしまってイビキをかくようになったというケース。
というわけで体重とイビキは大いに関係がありますので、太り気味な方はダイエットをしてみましょう。
健康にも良いですし、一石二鳥です。
横向きに寝てみる
これも先ほども言いましたが、イビキの大きな要因のひとつとして、舌が重力によって下がって気道を塞いでしまうというものがあります。
仰向けになるとモロに気道が塞がれてしまいますので、思い切って横向きに寝てみるのも一つです。
これなら舌が気道を塞ぐことが防止できますので、イビキが改善する場合があります。
夫婦の場合でも、パートナーが仰向けから横向きに寝がえりをうつと、イビキがピタリと止まったということがないですか?
これはズバリ姿勢が影響しているからです。
横向き寝専用枕などもありますので、試してみても良いかもしれません。
漢方薬
漢方薬でもイビキ改善への効能が示されているものがあります。
補中益気湯という漢方です。
補中益気湯投与により総無呼吸数,無呼吸指数,低酸薫血症ともに有意に改善しており,長期投与例でも効果が継続していた、補中益気湯は高度肥満のないSAS急者には,試してみる価値のある薬物療法と思われた。
~中略~
本研究から,中等症以下のOSAS患者で肥満が高度でない場合は,補中益気湯が有力な治療法になる可能性が示唆された。
補中益気湯とは下記の生薬を配合したものです。
- 人参(にんじん)
- 白朮(びゃくじゅつ)
- 黄耆(おうぎ)
- 当帰(とうき)
- 大棗(たいそう)
- 柴胡(さいこ)
- 陳皮(ちんぴ)
- 甘草(かんぞう)
- 生姜(しょうきょう)
- 升麻(しょうま)
胃腸の働きを高め、体力を増進させる効果があるとされていますが、無呼吸指数を減少させ、さらにイビキも改善したとのことです。
補中益気湯が筋力の低下を改善し、上気道の閉塞を防いだと考えられます。
いきなり手術はハードルが高いので、まずは漢方を試してみるのも良いと思います。
まとめ
・手術以外にもイビキの改善方法がある!
・痩せる!
・横向きに寝てみる!
・漢方薬を試してみる!
最近ではナステントというイビキ防止の医療機器も市販されています。
自分なりの改善方法を試してみたら良いと思います。
手術はリスクも大きいので、その前に改善できたらそれに越したことがないわけで。
睡眠時のスムーズな呼吸で身体にたっぷりと休息を与えてあげましょう。
それでは今日もあなたがグッスリと眠れることを心からお祈りしております。