食べてすぐ寝ると牛になる。
よく親に言われたものです。
もしかしたらこの言葉からでしょうか。
不眠症の人はゲッソリと痩せるイメージを持っていませんか?
人によっては「寝ない」ということは日中の活動時間が増えるため、代謝が上がって痩せられると考えているようです。
だけどこれって大間違い。
実は不眠の人は食欲を増進させて、太ってしまうケースが多いのです。
睡眠時間が減ると食欲が増す!
なぜ食欲が増すんでしょうか。
これはホルモンが関係しています。
実は睡眠時間を減らすと、翌朝の「グリシン」の血中濃度が上がってしまうのです。
これだけならまだいいんですが、いや、良くはないんですがさらにマズイことが。
実は食欲抑制効果のあるホルモン「レチシン」の翌朝の血中濃度も低下させてしまうことが分かっています。
食欲増進作用をホルモンを増やし、食欲抑制ホルモンを低下させる。
そりゃ腹減って食べちゃうよなぁって話です。
詳しくは下記にもあります。
高脂肪食と睡眠時間の短縮は、食欲調節に関連するホルモンの分泌に影響し、摂食亢進に作用することが明らかになった。
睡眠不足が続くと摂食障害に!
一日くらいなら良いですが、不眠が継続的なものになっちゃうといわゆる「摂食障害」になってしまう恐れがあります。
つまり「グリシン」と「レチシン」がバランスよく食欲を調整しているのが、不眠によってこのバランスが崩れてしまうわけです。
また、胃にものがたくさん入った状態だと、睡眠が浅くなってしまうという記事を以前書きました。
睡眠が浅くなれば、さらに食欲が増進し、食べ過ぎがさらなる不眠を引き起こします。
これぞ悪循環……。
ストレスによって過食が進むこともありますので、気づけば見る見るうちに体重が増えてしまうことも。
こうなる前にやはり早めに睡眠の改善に取り組むべきなのです。
基礎代謝まで落ちてしまう!
睡眠不足は人間の基礎代謝まで落としてしまいます。
基礎代謝が落ちると当然、日中のカロリー消費量が減少しますので、こちらも体重増の要因なります。
で、基礎代謝が低いと、ますます眠れなくなります。
睡眠には適度な日中の疲労が必要なのに、代謝量が低ければ睡眠の質が低下するのは当たり前ですね。
これも悪循環です。
つまり睡眠と体重の増加というのは一つの要因だけではなく、複数の要因と密接に関連しているのです。
だからこそ、甘く見ちゃいかんというわけです。
7時間ぐっすりと眠るようにしましょう。
成長ホルモンがガンガン分泌されて、基礎代謝も上がります。
眠れない、太ってきたという人は、例えば夜食を食べていませんか?
もしそうならすぐにやめましょう。
睡眠は浅くなるし、翌日の食欲まで増進されます。
基礎代謝も落ちます。
さらなる過食に繋がります。
食べても食べても満腹感を得られない……それは逆に言えば食べるからこそ満腹感を得られないと言っても過言ではないかもしれません。
まとめ
・睡眠時間が減ると食欲増進ホルモンが増え、食欲抑制ホルモンが減る!ダブルパンチ!
・睡眠時間の減少は基礎代謝の低下を引き起こし、そもそも太りやすい身体に!
・摂食障害になる前に睡眠の改善を!
夜中のカップラーメンって本当にうまいんですよね。
僕も残業をして帰ってきたときにはこってりとした一杯を食べたくなります。
でも、あれって一口食べちゃうとますますお腹がすいて、気づいたらお菓子まで食べちゃったり……っていうことも。
そんな暴食をやっちゃうと、翌朝確実に頭がボーっとして、身体が重くなります。
完全に食べ過ぎによる睡眠の質の低下です。
元々基礎代謝量が多い10代の頃にたまにやるくらいならいざ知らず、30代になってからこんなことをやっちゃうと一発で太ります。
怖い怖い。
痩せたいなら下手なサプリに手を出すくらいならまず睡眠!
ダイエットは睡眠の改善から!といっても過言ではありません。
心当たりのある方は、摂食障害になる前に早めの睡眠改善に取り組みましょう。
睡眠時間が7時間程度の人が肥満率が最も低いという結果もあるそうですよ!
それでは今日もあなたがグッスリと眠れることを心からお祈りしております。