眠れない日々が続くと、夜の生活スタイルに問題があるのではないかと考えがちです。
間違ってはないないんですが、いくら夜の生活を見直しても朝の活動を疎かにしていては夜の快眠には繋がらないのです。
「お風呂に入っても眠れない!」
「運動をしても眠れない!」
「ストレッチをしても眠れない!」
「スマホの利用を控えても眠れない!」
あぁもうダメだー!!
薬に頼ろう!
その前に、寝起き後の行動について考えてみませんか?
セロトニンがメラトニンに変わる!
睡眠にはメラトニンというホルモンが欠かせません。
メラトニンが分泌されることで身体は睡眠モードに入ってくれます。
メラトニンは脳の中の松果体と呼ばれる小さな器官から分泌されます。
んじゃあ、体内でしか生成されない物質かというと実は食べ物からも摂取することができます。
メラトニンが多く含まれている食品はケールとかアメリカンチェリー、かいわれ大根などが代表的です。
これらの食品を意識して取るのも一つの方法なんですが、体内の順番から言うとまずは幸せホルモンとも呼ばれるセロトニンをスムーズに分泌されることが大事。
なぜかというとセロトニンが夜になるとメラトニンに変わるからです。
僕たちが本来持っている体内システムを大いに利用してやりましょう。
朝日を浴びてセロトニンを分泌!
朝日を浴びましょう。
大事なことなのでもう一度。
朝日を浴びましょう。
哺乳類は朝の光を浴びることでセロトニンが分泌されます。
それから約15時間くらい後に、松果体ではメラトニンの分泌がピークに達するのです。
メラトニンの分泌によって脳の温度が下がっていきます。
あったかいと眠気が起きると考えている人も多いですが、それは間違い。
眠くなると深部体温は下がります。
メラトニンの働きの一つに熱を発散させるというものがあります。
メラトニンが分泌されると脳の温度が下がって眠気が起きるというわけです。
朝日を浴びるとメラトニンの分泌は抑えられ、セロトニンが増える。
夜になるとセロトニンが少なくなり、メラトニンが増える。
二つのホルモンが交互に分泌されるんです。
そしてセロトニンの分泌とメラトニンの分泌は比例しています。
朝にガンガンセロトニンを分泌させることが、睡眠の大きなポイントになるということが分かっていただけたと思います。
ちゃんと朝日を浴びることと、夜の質の良い睡眠とは密接にかかわっています。
まさに朝を制する者は睡眠を制する!です。
セロトニンの分泌には食事もとっても大切!
メラトニンの原料となるのはトリプトファンと言われる栄養素。
朝にこの栄養素をガッツリとっておくことで、夜にメラトニンがたっぷりと分泌してくれます。
夜に眠りたいなら、朝食を抜くなんてことはやめた方が無難です。
簡単なもので良いのです。
例えばバナナと牛乳。
トリプトファンが多く含まれていると言われています。
卵もいいですね。
また豆類やアボガドなどからもバッチリトリプトファンが摂取できます。
こうした食品をバランスよくとるのが理想ですが、忙しければバナナと牛乳だけでも食べておくことを強くおススメします。
僕が不眠に悩んでいたときも朝食を食べていませんでした。
すると日中は身体がダルいし、夜になると眠れないしの、まさに悪循環で辛かったです。
夕食は7時以降取らないとから、色々気を付けていましたが不眠は思ったよりも改善されませんでした。
夜の過ごし方だけに気を付けていてもダメだったんですね。
僕の実体験ですが、朝食は本当に大事だと思います。
リズム運動でさらにセロトニンを分泌!
睡眠にはメラトニンの分泌と相関関係のあるセロトニンをガンガン分泌させることです。
朝日を浴びることもそうですが、リズム運動もセロトニンの分泌に効果的です。
リズム運動というとダンスが思い浮かびますが、そんなに難しく考える必要はありません。
ウォーキングでもいいし、縄跳びでもいいのです。
とにかく一定のリズムで動きましょう。
ガムを噛むのも良いですよ。
激しい運動が必要なく、自分が心地よいと思える運動をしましょう。
セロトニンがガンガン分泌されますよ。
そしてセロトニンは夜になるとメラトニンに変わり、僕たちを眠りの世界へと連れて行ってくれます。
特に不眠の人はストレスに弱っている傾向があります。
幸せホルモンと呼ばれるセロトニンをたっぷち出しておけばストレスにも強くなってくれるので最高です。
ありがとう!セロトニン!
朝日、食事、運動。
睡眠を深めたいと思ったら、夜の生活と同様、朝の生活も大切。
やはり規則正しい生活が基本なんです。
まとめ
・朝日を浴びてセロトニンを分泌!
・朝食でメラトニンの栄養素、トリプトファンを摂取!
・リズム運動でさらにたくさんのセロトニンを出しまくる!
・規則正しい生活で快眠を実現!
朝の活動が夜の快眠に繋がり、夜の快眠が再び朝の活動に繋がっていきます。
朝と夜は別物ではなく、同じものと考えて規則正しい生活に務めましょう。
それこそが不眠の解消はもちろん、ストレスも吹き飛ばすような元気な心と身体を作る基礎になりますから。
この記事を読んでいただいた方がグッスリと眠れることを心からお祈りしております。